消える

f:id:luinai:20211115030856j:plain

 義理だけはギリギリ通し、やってきているつもりでも、それが裏目に出ていることだってある。いろいろなことを気にするあまり、かえって自分自身を苦しめる。しかし実際はほとんどがどうでもいいこと。カタチすらない。

 ところでまた思い出す。最近は昔の写真を掘り起こしているせいなのか、出会ったさまざまな人たちを思い出す。もう会うこともない人たち、この世にはもういない人たちだっているはず。有象無象。ほとんど幻想に近いものを追い求めていた私たち。夢破れるという言葉はまったくふさわしくない。そもそもそんなもの無かった。ただのフェードアウト。徐々にそこから居なくなっただけだ。私も含めてそんな人間がたくさんいた、多分今でも。